じゃくちゅう

皇室の名宝

若冲の動植綵絵を見たさに、上野まで行ってきました。入場規制をしていて出入り口の外にズラッと。うわーと思ったら、中も人でごった返しておりました。

永徳も迫力あったのですが、お目当ての若冲がもう！動植綵絵30幅が一堂に会するというのは嬉しいことです。本当は相国寺で見たかったなーとも思いますが。でも本物を拝めただけで幸せ。色も鮮やかだし細部まで綿密に描き込まれていて、本物以上に本物らしいというか、全部見終えた後はクラクラすることうけあいです。応挙の可愛い虎さん（失礼かな）も、細かい筆で丁寧に毛並みまで描いていて、思わず見入ってしまいました。広い会場なので、正直最後のほうは足も目も疲れ果てたのですが、上村松園だけは外せないというか。昔読んだ本で、年下の恋人に別れ話を切り出されて、顔料の緑青飲んで死ぬわよ！って迫るところがやたらと印象的で…（正直そこしか覚えてないです）。絵はやわらかい筆致で綺麗でした。枕草子、源氏物語、伊勢物語から題材をとった雪月花。”香炉峰の雪”が一番好きです。

若冲が出てることを知ったのがつい最近で、1期の展示修了（11/3）まであと一週間位だったので、あわてて駆け込みで行ってきたのです。が、なんか、ちょうど私が行った日の前日に新聞で若冲の特集が組まれ、おまけにその日は展覧会のスケジュールが載る日でもあったらしく…後から聞いてがっくり。人気の展覧会というだけでなく、さらに広告効果もあったんですね……。凄い人で、正直若冲見た後、特に第二会場はおざなりに通り過ぎてしまいました。ちょっと無念。